次男の先行きはまだ霧の中

苦しい練習や怪我を来る日も来る日も乗り越え、辞めないで続けていくというのは、お腹の底から本当に野球が好きでなければ、本当に難しいことなのではないだろうか。

各地方の予選を勝ち抜いて全国から集結した、それぞれの代表校の戦いを見ていたら、ぼんやりとそんなことを考えていた。
みんなきっとそうなんだろうなぁ。

今年は熱戦の傍ら、坊主頭と長髪、暑さ対策、応援のあり方、いろんなことが話題になった。髪型がどうであれ場所がどこであれ、決してそれが甲子園を観る人のためだけのものであってほしくないと私は思う。
死ぬほど頑張って甲子園を目指してやっている選手達には、純粋に思いっきり楽しく野球をやらせてあげてほしいと、心から願うばかり。

翔大は大阪でとてもとても頑張った。
そしてまだまだこの先、オレ終わってないし、と野球を続ける。やはり、まだ納得できるまでやったと思えないからこそ、これからまた、決して楽ではなさそうな世界に改めて飛び込んでいくんだなぁ。
本当に、翔大は野球が好きなんだなぁと改めて思う。

次男・瑛介は中学硬式野球を始めたばかりで、まだまだこれから苦しくて大変なことがどんどこ押し寄せてくるだろう。

今はチームの先輩達がかっこよすぎて、夢中になって野球を「見て」覚えている。試合の解説をしだしたら止まらない。ご飯が一向に進まない。早よ食べなさい。
なぜかとてつもない目標をたてて、毎日毎日それを連呼することで私達家族を説得する目論見のようだ。
論より証拠、口先だけでなく態度で示せという私に、へへん、見てなお母さん。不敵な笑みを浮かべてバットを振り始める中1坊主。

うぅん…この子は本当に野球が好きかどうか、いまいちわからないところがある。1日の8割方は野球の話しかしないのだが。
何かの復讐で野球をやっているような気がしてならないときもある。
え、母はあなたに何をしたというの!?

次男はまだまだ、先行き霧に包まれています。