(イラスト:青山京子)

続いて、キャリーケースでの生活に慣れさせておくこと。普段、病院に連れて行く際に使っている人も多いと思いますが、いざというときに入ってくれないと意味がありません。

避難所ではキャリーケース内での生活を強いられますし、在宅避難の場合でも、パニックで逃げ出さないようキャリーケースでの生活がベストだからです。日頃から部屋に置き、おやつを置いたり、お気に入りのタオルを入れたりして、安息の場であることを理解させておきましょう。

ペットとともに避難所へ行く場合は、持ち出す荷物に優先順位をつけなければなりません。最優先は、薬や療養食。

動物は繊細で環境が変わるとパニックになるので、安定剤があると避難先でもぐっすり眠ってくれて安心です。日頃からかかりつけの獣医師に相談して、何錠か処方してもらっておくとよいでしょう。量が少なければ「酔い止め」、多ければ「睡眠薬」として利用できます。

獣医師と相談のうえではありますが、災害が起きる前に少量ずつ試してみて、自分のペットにはどれくらいが適量なのか、把握しておくと安心です。

それ以外の細かな備えとして、「もしもに備える『かきくけこ』」というものを推奨しています。こちらの記事に詳しくまとめましたので、参考にして準備してください。