優しさの効果
自分が満たされていないと感じるならば、他人を攻撃して憂さ晴らしをするのではなく、意識して人に優しく接するように心がけることが大切です。
「情けは人の為ならず」という言葉の意味を思い出して、日ごろの言動を客観的に見つめ直すことが、自分の心を満たすことにつながります。
優しさには、相手の気持ちを優しくする効果もあります。
親が認知症になって介護をしている人に対して、私たち精神科医は、「叱るよりも、優しくしてあげた方がトラブルは少ないですよ」とアドバイスしています。
どんなに怒りっぽくなったとしても、優しい言葉をかけてあげると、少なからず穏やかな気持ちになってくれます。
人に優しくすることは、自分のためだけではなく、相手のためでもあるのです。