「どんなふうに」夜を過ごす? 夜勤をして、深く知りたいと思った

一歩踏み出してみたら、次々と新しい発見がありました。

宅老所では、ショートステイでお泊まりになる方々もおられます。

北原佐和子
(写真:『ケアマネ女優の実践ノート』より)

日中、とてもリラックスして過ごしていた方が、夕方になると“不穏”な状態になって、だんだん落ち着かなくなってきます。荷物をまとめて、「帰る、帰る」と言い張ります。でも、泊まりですから、帰れません。

慣れない環境でのお泊まりなので、初日は特に自宅が恋しくなるのでしょう。その気持ち、よくわかります。自分の家ではないですから。

ちょっとお邪魔しているだけだと考えれば、「私、そろそろ失礼します」となるのは、ある意味、当然の話かもしれませんね。

「ごめんなさいね、今日からお泊まりなのですよ」

きちんとお伝えしても、なかなか理解できない方は多いのです。