夜勤をやるようになった理由
今、「帰りたい」と言っておられる方は、夜はどうなるのだろう?
私はすごく気になりました。
諦めるのか、納得するのか。どういうタイミングでパジャマに着替え、どうやってひと晩をやり過ごし、次の日の朝を迎えるのか。
頑(かたく)なな気持ちがどのように変化していくのか、夜間の様子を自分の目で確かめたくなったのです。
そんなふうにもっと深く関わりたくなったのは、私にとっては、ごく自然な流れでした。お仕事だから、という使命感や向上心というより、相手に対して強い興味を有したからだと思います。
それから夜勤をどんどんやるようになりました。
※本稿は、『ケアマネ女優の実践ノート』(主婦と生活社)の一部を再編集したものです。
『ケアマネ女優の実践ノート』(著:北原佐和子/主婦と生活社)
女優・北原佐和子さんが、女優歴42年、介護職歴18年で培った、優しい介護コミュニケーションを伝授。
日常シーンでの介護のヒント、専門家監修のイキイキ体操、いざというときの基礎知識まで。
北原さんが介護の現場で経験したエピソードから、私たちにできることが見えてくるはずです。