夜勤をやるようになった理由

今、「帰りたい」と言っておられる方は、夜はどうなるのだろう?

私はすごく気になりました。

諦めるのか、納得するのか。どういうタイミングでパジャマに着替え、どうやってひと晩をやり過ごし、次の日の朝を迎えるのか。

頑(かたく)なな気持ちがどのように変化していくのか、夜間の様子を自分の目で確かめたくなったのです。

そんなふうにもっと深く関わりたくなったのは、私にとっては、ごく自然な流れでした。お仕事だから、という使命感や向上心というより、相手に対して強い興味を有したからだと思います。

それから夜勤をどんどんやるようになりました。

※本稿は、『ケアマネ女優の実践ノート』(主婦と生活社)の一部を再編集したものです。

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