50代になり、老後の生活資金や過ごし方が気になっているのに、<忙しさ>を理由に見て見ぬふりをしてしまう方もいるのではないでしょうか。そのようななか、著述家やブロガーとして活躍する中道あんさんは「不安を埋めるためには、自分自身の<棚卸し>を行い、内側の問題に向き合わなくてはいけない」と話していて――。今回は、中道さんの著書『先細らない老後のために、50代のうちにすべきこと』から、充実したシニアライフを送るための考え方を一部ご紹介します。
努力が実りやすい方向性を模索しよう
「努力すれば、なりたいものになれる」
私たち世代はそう教わってきましたが、たしかに、“ある目標”を達成できた理由として「途中で諦めなかったから」という声をたびたび耳にします。
また、ある分野でスキルを磨いて一流として成功するのには、1万時間の努力が必要だとも言われています。「石の上にも三年」とは、よく言ったもの。継続はたしかに力になるのですよね。
できないのであれば人の10倍がんばればいい、もちろん、そのとおりなのでしょう。
でも、曲がりなりにも60年生きてきた私の経験からすると、才能のないことを人の10倍がんばったとしても、人並みがやっと。ややもすれば、人並みになれないことも。
でも才能のあることを10倍がんばれば、100倍の結果を出せると思うのです。