「好きなこと」に秘められた力
“好きなこと”はやっているだけで楽しく、集中力や創造性も高まって幸福感を得られます。時間を忘れて目の前のことに没頭できるし、たとえうまくいかなくても、苦にならないから継続しやすい。
じつは、これってとてもすごいこと。
「始めたい人1万人、始める人100人、続ける人1人」という格言がありますが、それほど継続することは難しいということでしょう。
途中でやめてしまう理由の多くは、うまくいかない場面に遭遇したときのはず。それを回避できる力が“好きなこと”にはあるのです。
高校や大学を卒業し、一度も働いた経験がないまま選んだ会社が、自分の才能を生かせる場所だったという人は、いったいどれくらいいるでしょうか。
働いてみて、どうしようもないしんどさを感じたり、モヤモヤとした違和感が生じてしまうなら、あなたの才能はほかのところにあるのかもしれません。
たまたまの巡り合わせで仕事を選ぶのではなく、いま一度、熱中できること、すなわち“好きなこと”を思い出してみましょう。
「アメリカ合衆国建国の父」と呼ばれる政治家のベンジャミン・フランクリンも、「才能を隠してはならない。それは使うためにつくられたものだ。日陰に置かれた日時計にいったい何の意味があるのだろう」という言葉を残しています。
人にはそれぞれに、楽しく努力できる場所があるはず。