(写真:stock.adobe.com)

 

これら便利な見守りサービスに加えて大切なのが、地域とのつながりを持つこと。近くに友人や知人がいないと家にこもりがちになり、もしも家で倒れても、誰にも見つけてもらえません。

そのため、近所に何人か自分を気にかけてくれる人を作っておきましょう。家の状態を確認してもらえる「向こう三軒両隣」の人がベストです。

また、社会福祉協議会がサポートして運営する「サロン」や、NPO法人などが開催する「コミュニティカフェ」などに足を運んで近隣の人と交流するほか、公園で行われているラジオ体操に参加するのもいいと思います。

こうしたつながりをいくつか持っておけば、「近頃ラジオ体操で見かけない」「雨戸が数日閉まったまま」といった異変にも気づいてもらえるはずです。

高齢者の異変を近所の人が相談できるホットラインを設置している自治体もありますから、もしもお住まいの市区町村で実施していたら、「私に何かあったらここへ連絡して」と頼んでおいてもいいかもしれません。

要介護・要支援認定を受けていれば、介護サービスを活用して、生活援助や訪問診療で自宅へ頻繁に人が出入りする環境を作ることができます。介護保険だけで毎日サービスを受けることができない場合は、自費で1~2日の生活援助を頼めば、短時間でも毎日誰かが様子を見てくれる態勢を作ることも可能。

介護度が進んだら、高齢者施設への入居を考えてもいいでしょう。職員が常に見守ってくれる施設であれば、少なくとも孤独死は避けられるからです。

システムを上手に活用しながら、人とのつながりを大切に。毎日を安心して過ごせる環境を整えてください。

●3大不安を軽くする準備
医療のお金> <認知症> <孤独死