そもそも、なぜ個人宛に電話がかかってきたり、メールが届いたりするのか――。キャッシュレス化が進む現代は、QRコードやクレジットカード決済が普及し、登録や契約の際に、住所、年齢、電話番号、クレジットカード番号などの個人情報を入力する機会が増えました。実はこうした個人情報が知らないうちに流出しているのです。
詐欺電話やメールが頻繁にくるのは、そのため。情報は漏れていると認識したうえで、対策をとることが大事です。
インターネット上でクレジットカードの番号やパスワードを盗まれることもあります。ネット通販などお金が絡むものは、すべて2段階認証を設定しておくようにしましょう。もしパスワードが盗まれても、アクセスするにはもう一つの認証が必要となり、不正利用を防ぐことに繋がります。
そして何よりの防壁が、家族、友人、ご近所など、気軽に相談できる人たち。詐欺電話や架空請求のメールがきて動揺すると、冷静に判断できなくなり、詐欺犯の思うツボの行動をしがち。
追い詰められたときこそ自分ひとりで判断せず、身近な人に相談する。普段からコミュニケーションをとり、詐欺の情報を共有できる関係を築いておくと心強いでしょう。