「宰相の君」は道綱の娘
続いて「宰相の君」(宰相は参議の中国風の呼び方)。ドラマでは瀬戸さおりさんが演じていらっしゃいます。
この人は道長の異母兄である道綱(『蜻蛉日記』の作者の息子で、ドラマでは上地雄輔さんが演じています)の娘の藤原豊子ですね。
こちらは、身長はほどよく、ふっくらとして、顔立ちは繊細、容姿や動きが洗練されていてすばらしいとしています。
なおドラマには出ていないようですが、「宰相の君」と呼ばれる女房はもう一人いて、師輔の子、故従三位藤原遠度(つまり道長の叔父)の娘です。やはりふっくらとしていますが才気を感じる人で、親しくなると気品が伝わり恥ずかしくなるとしています。