(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
漫画・ドラマともに大人気の『孤独のグルメ』の原作者として知られ、日本中を飛び回る久住昌之さん。そんな久住さんがどっぷりハマり、足掛け6年以上通っているのが<佐賀県>です。そこで今回は、久住さんの著書『新・佐賀漫遊記』から、久住さん流・佐賀県の楽しみ方を一部抜粋してご紹介します。

ボクにとっての前夜祭、夜間係留イベント

佐賀のイベントで一番大きなものは「佐賀バルーンフェスタ」だろう。

佐賀に通っていると、いろんなお店にそのポスターが貼ってあることに気づく。新しいのや古いのが混じって貼られている。

佐賀市のメインストリートには「佐賀バルーンミュージアム」もある。

久住昌之
佐賀バルーンミュージアムのフライトシミュレーター。本物のバスケットとバーナーを使い、スクリーンを見ながら操縦の疑似体験ができる。風をつかまえゴールを目指すのだが、超ムズカシイ!(写真:『新・佐賀漫遊記』より)

聞かずとも、調べずとも、否応なくその存在の大きさが身に入ってくる。

正式には「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」。熱気球の競技会としては、日本のみならず、アジア最大の大会だという。十数ヶ国から来る外国人チームを含め、70〜80機の気球が参加。すでに35年の歴史があり、毎年70万人から100万人もの観客が集まる。

そんな大きなイベントなのに、ボクは佐賀に来るまでそんなフェスタ、ちーとも知らなかった。

いや、日本のどっかで熱気球の大会みたいなのがあるらしいことはぼんやり知っていたが、年に1回佐賀で国際大会、というのは考えも及ばなかった。

そんな大きなお祭りが、ほとんど知られてない佐賀。

いつか絶対見なくては、と思っていたら、なんとバルーンフェスタの最中に、北九州でトーク&ライヴの仕事が入った。

このチャンスに行かない手はない。