同級生に言われた「ショーガイかよ」の一言

小学校3年生で、「チック症」との診断を受けた僕ですが、正式な病名を先生から知らされていたのは両親だけです。

それというのも、小さい子どものチックは一過性の場合がほとんどで、放っておいても寛解(かんかい)することが多く、子どもには教えないで見守るのが一般的だからです。

逆に本人にチック症について伝えてしまうと、日常生活を送る際に妙に意識してしまい、余計に症状が悪化するケースもあります。

そのため、僕の場合も最初は様子を見るにとどめられていたようで、最初の診断のときに僕が先生から聞かされていたのは「心の病気」という説明のみでした。

退院後、学校で仲の良い友達には自分の事情を説明しておこうと思い、何の気なしに「実は僕がよく転んだり、じっとしていられなかったりした理由は“心の病気”だったんだって」と伝えてみました。

すると、それを聞いた友達は笑いながらこう言いました。

「なんだ、ショーガイかよ」