がんと告知された時の不安、がんと共に⽣きる決意、そしてがんの経験を通して変化した⽣き⽅など、⾔葉だけでは伝えきれない想いを絵画・写真・絵⼿紙で表現する「場」があります。がんサバイバーの方の思いが詰まった作品を紹介します。
受け止めきれなかった検査結果
私は40歳になったばかりに「腎癌」とセット診断された。
ひどい腹痛があり受診した消化器内科で「お腹よりも腎臓に気になる影があります。」と告げられ、そのまま泌尿器科へ。
「詳しい検査を明日また行います。」その日は診察と簡単な検査で帰宅。
検査の結果、
「腎癌です。腫瘍の大きさから腎摘出の手術になると思います。」と先生は説明を始めた。
まさか、私が…と、信じられない気持ちと現実味の無さ。でも、それ以上に夫がショックを受けて泣いた。私はまだ5歳の息子に察してほしくないという思いが先立ち、その日は気丈に振る舞っていた。夫と息子が寝て、一人になったキッチンで涙がどっと溢れた。
知識がないのでネットで検索する日々。手術を受ければ大丈夫なのか、転移の可能性は?再発の確率は?と
とにかく気になる事を検索した。でも腎癌の情報は少なかった。
後日、主治医からの丁寧な説明で手術を受ける決意ができた。