江原 話していたら、いろんなことを思い出してきたぞ。僕は親がいなかったから奨学金をもらっていて、毎月、学生課で現金支給されていた。それを敬太たちが狙っていてさぁ。
丸山 「プーヤン、今日はお金持ちだね」とか言って、ラーメンとか奢ってもらっていたよね。考えてみたらひどい(笑)。でもみんな金欠だったから。僕も洋服欲しさに原宿の駅前の飲食店でバイトしていたんだよ。
江原 今はなき「ラーメン屋 ベア」でしょ? 僕、行ったもん。敬太は奢ってくれなかったけど。
丸山 アハハ。ちょっともうこの話やめない? それより、あの大島のアパートはヤバかったって話をしたいんだけど。
江原 あれねぇ。
丸山 プーヤンは、霊能があると学校でも有名人だった。それをうがった目で見る人もいたけど、僕は自然に受け止めていたんだ。とはいえ、心霊現象を目の当たりにした時は凍りついたよ。プーヤンの家に泊まった時、夜に風もないのにガラス戸がガタガタと音を立てて揺れて。
江原 敬太は「怖いよ~」って泣き始めちゃった。(笑)