丸山 で、一度、友達と一緒に泊まった時のことが怖すぎて。
江原 えー、なんだっけ?
丸山 僕は夜中に異様な気配を感じて目が覚めたんだよ。そうしたらドアをドンドンドンと叩く音が聞こえて、何者かの気配が移動するのもはっきりと感じた。「ヤバいのが来た!」と思って友達を見たら、グースカ寝ているんだよ。その横でプーヤンは「ウーッ」って唸っていた。
江原 ワハハハハ。
丸山 時々、正気に戻って「敬太、大丈夫?」とか言うんだけど、またトランス状態になって呻き始める。「霊に引き込まれるぅ、敬太、腕を引っ張って!」とか叫んだの、覚えている? リアル『エクソシスト』の世界じゃん! って、怖くて死にそうだったよ。
江原 しばらくしたらスーッと霊が抜けたんじゃなかった?
丸山 「今のは死んだ人の霊じゃなく、生霊だ」とか言い出して、「こういう風体の男性に心当たりない?」と訊かれたけど、とにかく怖くてさ。プーヤンがちゃんと除霊してくれたから、ひとまず落ち着いたけど。
江原 敬太は霊感が強いんだと思う。
丸山 自分ではわからないけれど、プーヤンの大変さはその時理解できた。心霊現象に悩まされて、しんどそうだったもの。
江原 その後、いろいろな人と出会い、高尾山で滝行をしたりして、霊能力をコントロールできるようになったんだよ。