過ごした日々の記憶をたどる

また、亡き人の生前を知る人や信頼できる人と一緒に、写真やゆかりの品を見ながら、思い出を語りあうこともいいと思います。

一緒に過ごした日々の記憶をたどることをとおして、亡き人の存在を身近に感じられることがあります。

『もう会えない人を思う夜に 大切な人と死別したあなたに伝えたいグリーフケア28のこと』(著:坂口幸弘、赤田ちづる/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

亡き人を想う時間をじっくりと作ってみるのもいいと思います。

今できる方法、思いつく方法で、亡き人とともにある時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

大切な人と過ごした幸せな時間を思い起こすことによって、言葉にならないさみしさを覚えることもあるでしょう。けれどもこの女性のように、心が少しあたたかくなることもあります。

人によっては、心地よい記憶ばかりではないと思いますが、亡き人が自分に与えてくれたものを思い返すなかで、おだやかな気持ちを抱くことができるかもしれません。