妻の声や手の温かさを忘れてしまうのが怖い
時間がたつにつれ、日々の生活に追われて、亡き人のことを思い返すことも少なくなりがちです。
亡き人の記憶が薄れていくことに不安を感じる人もいます。
「亡くなった妻の声や、つないだ手の温かさを忘れてしまいそうで怖いんです」
このように話されたのは、奥様を突然に亡くされた70代の男性でした。
「一緒に過ごした時間や思い出が、本当のことだったのか夢だったのかわからなくなってしまうこともあるんです」
少し悲しそうに、こう気持ちを打ち明けてくれました。
そこでこの男性は、亡き奥様の写真をたくさん、目に見えるところに飾ってみました。
そうすると、一緒に過ごした時間は夢ではなく、妻はたしかにいたんだなと思えるようになったそうです。