見直しの方法(1)払済保険/延長定期

保険を見直す際、新しい保険に切り替える方法もありますが、加入している保険を現状に合わせて変更することもできます。とくに、健康上の問題で新しく保険に入れない人には、告知や診査のいらない見直し方が必要です。

失業したり何らかのトラブルで、保険料を払い続けることが困難なケースもあります。しかし、解約しては、保障がまったくなくなってしまいます。そんなときは「払済保険」や「延長(定期)保険」にすれば、それ以降の保険料を払わずに保障を維持できます。

『1日1分読むだけで身につく保険の選び方大全100』(著:長尾義弘/自由国民社)

払済保険は保険料の払込を中止し、その時点での解約返戻金をもとに保障額の少ない保険に変更することです。保障期間は変わりません。終身保険ならば、保険料の払込なしで、一生涯の保障を得られます。

延長(定期)保険は、解約返戻金を使って、定期保険に変更する方法です。ただ、死亡保険金は同額ですが、保険期間は短くなります。

がんの告知を受け、保険料を支払う余裕がなくなったけれど、死亡保障は残したいといった場合には有効です。

なお、いずれの方法も、特約は消滅します。

<『1日1分読むだけで身につく保険の選び方大全100』より>