詐欺師が乗るのは「あの車」
── 今回の作品では、「税務署員と詐欺師が手を組む」という、かなり荒唐無稽な設定ですが、どの部分に気を付けて作っていかれましたか?
内野:公務員と詐欺師が手を組むという、この荒唐無稽さをどう乗り越えていくのか?このフィクションをいかに自然に描くかということもチャレンジでした。大人が見ても違和感のないリアリティで、現実離れしたエンターテインメント作品をお届けしたいという想いはありましたね。
例えば、詐欺師役の岡田くんが乗る車一つとっても、僕にはこだわりがありました。上田監督は当初「彼をミニクーパーに乗せたい」と言ってたのですが、私は断固反対しました(笑)「ぶっとんだ詐欺師なんだから、やっぱりフェラーリかランボルギーニだろう」と(笑)。結局あの車※になりましたけどね。ですので本打ち合わせでは、色んなやりとりを重ねました。
※「あの車」は、ぜひ映画でご確認ください。