ロックミシンで世間の目が変わった
ミシンに触れた当日、まだ材料もろくに揃えていなかったので、家にあったハギレを使って小さなバッグを作りました。とにかく何かを完成させたくなったんですね。
それからは、お店に布やパーツを買いに走ったり、家にある使い古したものを解体して作り方を学んだりし始めました。
2ヶ月経ったところで、「もっと本格的にやりたい!」と思って、直線用のミシンだけでなくロックミシン(布の端がほつれないよう裁ち目をかがりぬいするミシン)もゲット。
それまでもSNSでチョロチョロとミシンを始めたことを発信はしていたのですが、ロックミシンをゲットしたことを発表するところで、世間の目が変わったことを感じました。「あ、あいつ本気でミシンやるつもりなんやな。ほな見とこうか」と。(笑)
“ミシン界”には顔を晒しながらYouTubeをやっている男性が元々ほとんどいませんでした。僕は顔を隠す必要もないということで、顔出しで、喋りながらミシンについての発信をしています。
そうすると数あるミシン動画の中でもちょっと目に付くみたいで、あっという間に認知していただけるようになりました。ミシンに詳しい人が覗きに来てくれてリアルタイムでアドバイスをくれたり、情報交換できる仲間が増えてきてありがたいですね。
『コカドとミシン』(著:コカドケンタロウ<ロッチ>/ワニブックス)
ハンドメイドの新星「お笑い界の裁縫王子」。芸能人からの“作って依頼”が止まらない‼ 男性も女性にも似合うメンズライクで、ひとクセあるデザインが大人気! 43歳からミシンにハマった芸人の初のソーイングBOOK。会う人みんなに褒められる「サコッシュ」から、一度履いたらコレしか着たくないと思わせる「パンツ」まで、オーバーサイズ好きにはたまらないファッションと、小物・バッグが楽しめる1冊。