(以下写真◎本社 奥西義和)
お笑いコンビ「ロッチ」のツッコミ担当、コカドケンタロウさん。40歳を過ぎた頃から趣味探しを続けてきたコカドさんが辿り着いたのが”ミシン”。愛用のミシンから生み出されるのはバッグからパンツ、シャツまで多種多様。制作の様子を発信するInstagramはフォロワーが急増、今や「お笑い界の裁縫王子」と呼ばれるコカドさんがこの度『コカドとミシン』を出版することに。生涯の趣味に巡り合い、芸人としても独自のポジションを築いてきたコカドさんが語る<豊かな人生>の見つけ方とは?(構成◎岡宗真由子 撮影◎本社 奥西義和)

趣味探しの道のり

40歳の頃から人生をもっと豊かにしたいという理由で“趣味探し”を始めました。

1年間は続けること、楽しくなかったら潔くやめることなど、自分なりのルールを決めて、毎年のお正月に宣言します。ゴルフ、料理、ギター、べランピング…などを経て、43歳の時に辿り着いたのが「ミシン」でした。

『コカドとミシン』(著:コカドケンタロウ<ロッチ>/ワニブックス)

他の趣味も悪くはなかったのですが、それぞれ、ちょっとした短所やら物足りなさがありました。

ところが、「ミシン」は違った。中古で買ったミシンに糸をセットして、ハギレを置いて、ガガガっとペダルを踏み込んだところで、もう、「これだ!」という感覚がありました。