父の虫研究の集大成

父が関わる大事なイベントは、もう1つあります。鎌倉の鶴岡八幡宮にある鎌倉文華館 鶴岡ミュージアムで、「蟲??? 養老先生とみんなの虫ラボ」(24年7月8日~9月1日)という展覧会(以下、虫展)が開催される予定になっています。

これは私も制作に関わっていますが、父の病気が見つかるずっと前に決まっているイベントなので、もはやキャンセルはできません。

『養老先生、がんになる』(著:養老孟司、中川恵一/エクスナレッジ)

また、大分県立美術館でも、『養老孟司と小檜山賢二「虫展」~みて、かんじて、そしてかんがえよう』(24年7月13日~8月25日)というイベントがあります。

大分のほうは、小檜山先生との共催なので、父の負担はそれほどではないのですが、大分まで出向くのは難しいでしょう。

抗がん剤のスケジュールにもよりますが、体調がよければ、鎌倉の虫展にはできるだけ顔を出したいと言っていました。

父のこれまでの虫研究の集大成でもあるので、なんとか成功させてあげたいと思っています。

家族としては、治療だけに専念してほしいという思いもありますが、父は仕事を断わりません。根っから忙しいのが好きなんだと思います。