「名誉ある孤立」と「不名誉な孤立」

もちろん私は、みんなとつるんで常に一緒に行動すれば幸せであると言いたいわけではありません。

むしろ私自身は、決して人付き合いの良い人間ではないと思っています。

あえて申せば、どちらかといえばいろいろなしがらみからは離れた、個人的な暮らし方を志向しているので、孤立した生き方、と言えるかもしれません。

しかしながら、孤立には「名誉ある孤立」と「不名誉な孤立」があります。

名誉ある孤立は、他人や組織に寄りかからない「独立の精神」から生まれるものです。福沢諭吉のいわゆる「独立自尊」が、それです。

一方、不名誉な孤立は、他人から嫌われて「のけもの」にされるということです。

同じ孤立でも、みんなから一目置かれて独立自尊的状態でいることと、みんなから嫌われて相手にされていない寂しい状態とでは、天と地ほどの差があります。

私たちが目指したいのは、その「名誉ある孤立」です。