お昼休憩のピクニック
北風に葛湯、白菜のように昔からずっと続く冬の季語を知っていたとしても、自分の中でのオリジナル季語があると、新しい季節の訪れはもっと楽しみになります。
たとえば、ポタージュにタートルネックのセーター、芽キャベツに、くすんだ色のマニキュア。
“いつものあれ”は重ねるごとに存在が色濃くなります。
小さな頃、読書感想文が宿題になることがありましたが、映像のない小説や物語には読み手の数だけ想像の世界が広がります。
映像のように直接的でないことは不便でもありますが、これまでの自分の体験や価値観を手繰り寄せながら解釈していくことで、ある種の心の旅をすることができ、ほんの一瞬でも遠いところに行ってきたような気持ちにさせてくれるのです。
※本稿は、『Life is a Picnic ピクニックするように人生を自由に楽しくカスタマイズする365日』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
『Life is a Picnic ピクニックするように人生を自由に楽しくカスタマイズする365日』(著:村上 萌、NEXTWEEKEND/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
12年間愛される大人気ウェブメディア NEXTWEEKENDの暮らしのアイデアが書籍化!
「季節の楽しみと、そこにある自分なりの工夫を知っている人こそ、きっと“なんだかいつも楽しそうな人”なのだと思います。
1日ひとつ。開いたページを楽しんでいただくような気持ちで、新しい季節の訪れとともにこの本をそばにおいていただけたら嬉しいです。
“人生も、ピクニックみたいに自由に作って楽しめばいい” NEXTWEEKENDを作って12年目の今、“Life is a Picnic”を合言葉にこの本を制作しました。 手にとってくださった皆さまにとっても、これを唱えるだけで忘れていたことが思い出せるような、魔法の合言葉になりますように」 ――村上萌