(イラスト=若林夏)
「迷惑をかけたくない」も「気にかけてほしい」も、母の本心。「寄りかかられるのはしんどい」も「放っておけない」も、娘の偽らざるホンネ。年を重ねて介護や看取りという問題が出てくると、積年の思いが溢れ出し、さらに一筋縄ではいかなくなるのが母娘という関係です。モヤモヤ、爆発寸前、堪忍袋の緒が切れて……。どうしようもない心の内を吐露

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母よ、私はあなたの所有物ではありません

子どもの頃から兄ばかり可愛がり、私はないがしろにされてきた。それなのに、いざ介護が必要になったら私を頼ってくる。
都合よく使うなんて、傲慢じゃないですか?
母亡き後の財産は兄に渡したくない。

(48歳・パート)

 

自分の思い通りにならないと不機嫌になる母ですが、最近、私の子どもが結婚しないことが気になるようで、口うるさく言うのが面倒。
孫のことまで口を出さず見守ってほしい

(62歳・パート)

 

週1〜2回ほど、母の様子を見に実家を訪れるが、「子どもの世話にはならない」と怒りにまかせて言ってみたり、「私は娘に捨てられる」と泣き言を言ったり。
放置したと思われたくないから顔を見に行っているが、本当は重い

(62歳・会社員)