生きている限り、“プリンセス・テンコー”で

アニメのキャラクターやバービー人形にもなった“プリンセス・テンコー”のイメージを決して崩さず、生涯ステージに立ち続けるという契約をアメリカの会社と結んでいるので、この先も、生きている限りステージを降りることはありません。ケガをしたときなど、「もう、やめたい」と思うこともしょっちゅうです。でも弱音を吐こうものなら、「生涯契約があるでしょ!」と、アメリカのマネージャーに叱られます。(笑)

年齢とともに体力が落ちていくこともあるでしょうけど、世界中の訪れた先で、いいと言われる美容法や健康法はすべて試し、その中でベストだと実感したことを、日々、実践しています。

たとえば、お風呂に入るときはドイツの入浴剤を通常の2倍入れ、イギリスで教えてもらったオイルを全身に塗ってそのまま湯船に入り、体を洗うときにはイスラエルの石を使うとか。疲れたらすぐに栄養補給の点滴も受けますし。

そうそう、アメリカのプロアスリートの間では常識になっている、1日で骨がくっつく医療器具があって。先日ついに日本の大学病院にも導入されたんです。これで万が一、日本のショーの最中に骨折しても安心です。

ラスヴェガスの家で飼っているホワイトタイガーやサーバルキャット、マウンテンライオンなどのペットたちからもエネルギーをもらっています。ホワイトタイガーは赤ちゃんのときから飼っているのでちっとも怖くはないけれど、「お手!」と言うと、前足をものすごい力で私の手の上に振り下ろしてくるので、思わずひっくり返ってしまったり。それでも、パワフルな動物たちからもらえる元気は計り知れません。

それから、自宅の敷地内には自分で作ったパワースポットがあって。イタリアの別宅の敷地内には山があって、その中で太陽の光が集中的に当たる場所を見つけ、石で円陣を組んで、パワーを集めています。石は通販で購入しています。(笑)

世界中、行けるところにはほとんど行き、さまざまなことに挑戦してきましたが、これからやってみたいこともあります。まず、もし可能ならば火星に住んでみたい。火星の地下で暮らせる設備を作っているという話をペンタゴンのスタッフに聞いたので。

あとは、3年後くらいに、子どもを産んでみようと思っています。インドに70代で出産した女性もいると聞きましたが、私は20歳のときの卵子を凍結保存してあるので、そろそろ解凍してもいいかなって。

人生もショーも、いつも同じことを繰り返していたのでは、自分自身が飽きてしまう。常に新しい運を呼び込んでいくためにも、これまでに誰も経験したことがない人生を、この先も歩んでいきたいと思っています。