「デビューは20歳ですから、気がつけばもう半世紀(笑)」(撮影:浅井佳代子)
現在発売中の『婦人公論』2025年1月号の表紙は、女優の竹下景子さん。ここまで仕事を続けることができたのは、人との出会いのおかげと語る竹下さん。健康でいるために、体調チェックも兼ねた毎朝の愛犬の散歩は欠かせないと語ります――。発売中の本誌から、特別に記事を先行公開いたします。(撮影=浅井佳代子 構成=篠藤ゆり)

気が付けばもう半世紀

2024年は4作の舞台に立つことができ、忙しくも充実した一年になりました。デビューは20歳ですから、気がつけばもう半世紀(笑)。

私はあまり先の計画は立てないたちですが、ここまで仕事を続けることができたのは、ひとえに作品との出会い、人との出会いのおかげです。

とくに、師匠に恵まれたことが大きかったと思います。『クイズダービー』では、大橋巨泉さんがあだ名をつけて可愛がってくださってね。

舞台では石井ふく子先生と何度かご一緒して、着物での所作を手取り足取り教えていただきました。

倉本聰先生の『北の国から』にはおよそ20年にわたって出演させていただきましたが、あの時代はアナログで丁寧にドラマが作られていて。そのなかで育ってこられたのは幸運でした。