古い箱にはもう戻れない
人間、常によい状態をキープするのは難しいことです。若いときは、たとえショックな出来事があっても、仕事がどんなにつらくても、体力もあって友達もいて楽しいこともたくさんあるので、意外に簡単に乗り切れてしまいます。
でも60歳を過ぎると、病気や死が近づいてくる分、不安や孤独を感じることが増えます。にも関わらず、ショックなできごとを払拭できるだけの体力もパワーもなくなってきます。だからこそ、何が起きても、それにとらわれるのをやめられる「考え方の習慣」が必要になってきます。
なぜこんなことを書くかというと、日本には皆が宗教を持つという文化がないからです。
西洋ならば、「すべては神が決められたこと、神の御心(みこころ)のままに」と考えることで、すべてを受け容れ、楽な気持ちになれるのでしょうけれど、我々はそう単純にはいきません。
ですから、「新しい自分の世界を今日からつくるんだ」という気持ちで、自ら箱をつくって、新しい箱に入っていくイメージを持つことです。古い箱にはもう戻れない。そう考えれば、前を向いて、いつでも新たなスタートを切れるのではないでしょうか。
※本稿は、『老いが逃げていく10の習慣 自律神経さえ整えばすべてうまくいく』(講談社)の一部を再編集したものです。
『老いが逃げていく10の習慣 自律神経さえ整えばすべてうまくいく』(著:小林弘幸/講談社)
何もしなければ、乱れてしまう自律神経。
自律神経の第一人者である著者が、暮らしの中で実践していることを中心に、老け込まないコツを医学的視点から語ります。
「私の人生も捨てたもんじゃないな」と必ず思える、毎日が楽しくなるヒントをお届けします。