なぜ音楽が自律神経によいのか

ではなぜ音楽が自律神経によいのか、という話ですが、少し専門的な話になります。

人間の脳波は5種類ありますが、周波数の大きいものにα(アルファ)波とβ(ベータ)波があります。α波は休息中やリラックスモードのときに出る脳波で、β波は集中しているときなど活動モードのときに出る脳波です。

(写真提供:Photo AC)

ちなみに心拍数が上がるとβ波が多く出て、心拍数が下がるとα波が多く出ます。実際に、音楽を聴くだけで心拍数に変化がおき、α波やβ波が出ることも、実験で証明されています。

ではどんな音楽が、これらの周波数を発生させやすいのか、ということですが、β波が出やすい音については、よく分かっていない部分が多々あります。

一方で、α波については、ある程度特徴があることが分かっています。一言でいえばメトロノームのように、一定のリズムをキープした曲です。ですから、イライラしているときは、こういった曲を聴くと心拍数が落ち着いて、自律神経も安定します。