(写真提供:Photo AC)
厚生労働省が2017年に実施した「患者調査」によると、高血圧症で継続的に治療を受けていると推測される患者数は約993万人だったそう。癌や糖尿病と並ぶ“国民病”のひとつといえる高血圧ですが、薬剤師の加藤雅俊さんいわく「この60年ほどの間に高血圧の基準数値が何度か見直され、その度に患者数が増えてきた」とのこと。そこで今回は、加藤さんの著書『1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法: 薬に頼らず劇的改善!世界一ラクな降圧法』より一部引用、再編集してお届けします。

血圧が上がる原因には2つのタイプがある

血圧を上げる原因は精神的なもの(メンタル高血圧)と、体に起因するもの(フィジカル高血圧)の2つに分けることができます。まずは、メンタルが引き起こす高血圧について説明したいと思います。

<『1週間で勝手に血圧が下がっていく体になるすごい方法: 薬に頼らず劇的改善!世界一ラクな降圧法』より>

精神的な要因で血圧が上がる典型例は「白衣高血圧」でしょう。

このユニークな病名を耳にされたことがあるかもしれませんが、自宅などでは正常な血圧値が、医療機関で測定すると大きく跳ね上がってしまう現象のこと。

過度な緊張から交感神経が優位になることで、突発的に血圧が上がるのです。高血圧患者の15~30%が該当するといわれています。