兄の遺産を巡って高齢きょうだいが最高裁まで進む羽目に…
ホントにあった嘘みたいな話
子どもがいない資産豊かな開業医。弟と妹の骨肉の争い…
子どもがいない資産豊かな開業医。弟と妹の骨肉の争い…
妻と二人で資産を築いてきた元医者の長兄。働き過ぎがたたったのか、70代で脳梗塞に。医院は残念ながら閉院。
片麻痺がありながらも軽度であるため日常生活に問題はなく過ごしていたものの、発症後5年も経つと少しずつ認知機能が低下していった。
妻も病に倒れ余命宣告を受けたこともあり、夫婦で弁護士の立ち会いのもと、自筆証書遺言書を作成。
妻が存命だったため、妻を優遇する内容。妻への分配の残りは姉と弟に同等に財産分与だった。
しかし、その作成から3カ月も経たずして妻が死亡。本人はうつ傾向になる。それ以降の世話を献身的に行ったのは弟。
本人の当時の認知症高齢者の日常生活自立度判定基準ではランク4(日常生活に支障をきたす症状や行動、意思の疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする状態)の判定。
その判定の2カ月後、心配した弟が同居を開始。その時に「すべてを弟に相続させる」という自筆証書遺言書を作成。作成の半年後、長兄は死亡。