ああ、今年も主治医は見つからず…(写真:stock.adobe.com)
時事問題から身のまわりのこと、『婦人公論』本誌記事への感想など、愛読者からのお手紙を紹介する「読者のひろば」。たくさんの記事が掲載される婦人公論のなかでも、人気の高いコーナーの一つです。今回ご紹介するのは富山県の70代の方からのお便り。同年代の友人たちが主治医からの指導や薬の話をする中、自分が主治医も服用薬もないことに、ちょっと不安を覚えていて――。

主治医を探して

同年代の知人、友人たちにはみな主治医がいるらしい。年間、幾度もの検査を受け、健康に万全を期している。生活習慣に関するさまざまな指導を受け、必要であれば薬を処方されたり治療を受けたりするのだという。

顔を合わせるたび、この前の受診では体重がどうの、塩分がどうの、運動量がどうのという話題で持ちきりとなる。主治医も服用薬もなしの私は、不安が募って仕方ない。

そんな自分に訪れる、年に一度の受診チャンス。それは、市主催の特定健康診断である。これが主治医探しにもってこいなのだ。9000円もかかる健診料金は、ありがたいことに老齢に達すると無料となる。

相性のいい先生との出会いを願い、市の指定医院を順に受診。しかし、看護師さんやスタッフ、施設がよくても、肝心の医師となじめなければ意味がない。