頼りにしたいご近所さんと地域との結びつき
安否確認の第一歩はご近所さんです。この頃は、近所づき合いがだんだんなくなりつつありますが、お隣同士、「おはよう」「元気?」などと声をかけ合っているだけでも、普段と変わったことがあれば気づくことができ、「孤独死」を防ぐ手立てになるでしょう。
ご近所から少し範囲を広げてみれば、地域にも助け合いの仕組みがあります。私は、シルバー人材センター[注1]に週に2回の食事作りを頼んでいますが、こうした地域の労働力を活用することも、地域での結びつきを深めます。
「遠くの親戚より近くの他人」とは、よくいったもの。家族のいない高齢者は、地域の助け合いがなければ生きていけないのです。
行政のほうでも、介護保険などの高齢者の暮らしの相談窓口である地域包括支援センターを地域ごとに設置し、生活支援コーディネーター[注2]を配置するなど、それなりに対策を立てています。しかし、危機管理という点ではまだまだ十分ではない気がします。