「一人で生きる飯」の基本

一昨日は、港まで三四郎と歩き、ゲリラ的に出るスタンド魚屋で、地元の名物、生のホタテを1キロ(だいたいホタテ5個の分量)を買って、ヒモと卵巣はみりんピリ辛炒めに、貝柱は刺身サラダにして、いつものごとくフェンネルのおしんこと、ラディッシュをそのまま添えて、パンとかごはんなしでヘルシーに頂いたのだけど、シンプルに美味かった。

田舎は食材が新鮮で、安い。ホタテ1キロで350円くらいである。パリの高級店でこの量のホタテを食べたら数千円くらいとられるであろう。

『犬と生きる』(著:辻仁成/マガジンハウス)

安い食材を売ってる店を探すことも、「一人で生きる飯」の基本中の基本である。そうなると、もう、高いホタテを食べたくなくなる。

田舎は寂しいけれど、安くて美味しいものが山ほどあるので、楽しい。どっちをとるのか、これは運命の分かれ道かもしれない。