(写真提供:Photo AC)
睡眠不足、止まらない食欲……。サプリメント会社ウィルパウダーズ創設者のダヴィニア・テイラーさんによると、人間のカラダで起きるあらゆることは、快適な気分にするセロトニンや眠気の原因となるメラトニンといった<ホルモン>の働きがコントロールしているそうです。今回は、そんなダヴィニアさんがホルモンをコントロールする対処法をまとめた著書『いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本』より一部引用、再編集してお届けします。

脂質はカラダに悪い?

「脂質は燃料です!」というメッセージを、ぜひ頭に叩き込んでください。炭水化物を食べたら、燃焼するのは炭水化物です。脂質を食べたら、燃焼するのは脂質です。今の私の食生活には脂質がたくさん含まれますが、それは、次のことを学んだからです。

低脂肪ダイエットは、恐ろしいほどカラダに悪いうえ、今より太るだけです。なぜなら、カラダは常に炭水化物を燃焼するようになり、過剰なエネルギーを脂肪として蓄えてしまうから。むしろ、オメガ3のような脂肪酸こそ、かなり重要です。なぜなら私たちのカラダは、食べ物から特定の栄養目標値を摂るようにプログラムされているからです。

本当にお腹が空いていてグレリンを分泌しているとき、カラダは特定量のアミノ酸と脂肪酸を欲しています。そしてあなたが何を食べるかにかかわらず、カラダはそこにアミノ酸と脂肪酸を探し求めます。

そのため、たとえばトーストを1枚食べた場合、ある程度のアミノ酸は含まれるものの完全食ではないため、脂肪酸の目標値を満たすことができません。そこで、ホルモンが食欲を掻き立て、アミノ酸と脂肪酸の目標値を達成するまで食べ続けるようにしむけるのです。

ところが、口にしたのが善玉脂質の含まれる栄養満点な食べ物だったら、すぐに満足して、レプチン反応がもう食べるのをやめていいと伝えてくるでしょう。

<『いつでも調子がいいカラダになる! ホルモンをととのえる本』より>