「《こういうことに挑戦してみたい》とか、《この人に会いたい》と思ったら、ちゃんと言葉にするのは大事ですね」(撮影:木村直軌)
仕事も私生活も順風満帆の高畑充希さん。幼少期から志していたミュージカル俳優の夢を叶え、朝ドラをきっかけに、ドラマ、映画でもさまざまな役柄で活躍しています。進化を止めない彼女の考え方とは(構成:篠藤ゆり 撮影:木村直軌)

前編よりつづく

適当なことは口に出さない

私生活でも、自分の知らない世界を知れるチャンスにいつでも飛び込めるよう、準備しています。常にセンサーを張り巡らせ、フットワークを軽くして。

でも、やっぱり大好きなミュージカルに対してのフットワークが一番軽いですね。本場の舞台を観たくなったら、すぐにブロードウェイやロンドンのウェストエンドに行きます。

それがまた、新しい扉が開くきっかけになったり。今年再演される『ウェイトレス』というミュージカルも、ブロードウェイで観て感激した作品です。

ミュージカルのヒロインというと、キラキラした印象があると思うんですけど、主人公のジェナはウェイトレスをしているごく普通の女性です。夫のモラハラに耐えながら一生懸命働くなかで、望まない妊娠をする。

離婚を言い出すほどの勇気はないし、人生を変えたいという気持ちはあっても、どうしたらいいかわからない。そんなジェナがさまざまな人との出会いを通して、大きく人生の舵を切る物語です。