心のプロを気軽に頼って
夫の存在を重荷に感じていた妻でも、遊び人で妻の存在をウザいと思っていた夫でも、先に死なれてしまうと、罪悪感を抱いてしまうものです。
寂しさは、エスカレートする感情でもあるので、どうしようもないときは、カウンセラーや精神科医という心のプロに頼ることを考えてもいいのではないでしょうか。
精神科や心療内科に行くのは「心を病んだ人」というイメージが強いのか、そう気軽に通える場所ではないようです。でも、宗教や占いやキャバクラに行って、愚痴をこぼすくらいなら、もっと気軽に心のプロに頼ってほしいと思います。
※本稿は、『死ぬのはこわくない ―それまでひとりを楽しむ本』(興陽館)の一部を再編集したものです。
『死ぬのはこわくない ―それまでひとりを楽しむ本』(著:和田秀樹/興陽館)
年間200人の死に立ち会ってきた高齢医療の専門医、和田秀樹の書いた死生論。
夫や妻、家族がなくなってひとりになってからどう生きるか、ひとりになってからの生き方と老齢の壁を超える方法についてなど、わかりやすく指南していきます。