スキンケアの基本に立ち返ることが大事

では、ゆらぎにくい肌をつくるには、どうすればいいのでしょうか。友利先生は、何よりスキンケアの基本に立ち返ることが大事といいます。

「不要なものを優しく落とし、清潔な肌を保つこと。そして、水分を逃さない保湿ケアの徹底を。紫外線対策も必須です。洗顔で大事なのは、こすらないこと。クレンジング料はなじませるだけでメイクが浮きますし、洗顔料も泡が汚れを包み込んでくれるので、こする必要はありません。保湿は、いつも以上にたっぷりと行いましょう。水分保持力を高めるセラミドやヒアルロン酸、ヘパリン類似物質配合のアイテムを活用するのがおすすめです」

外出しない日も、朝は日焼け止めを塗るのが鉄則。

「紫外線が当たると、肌の内部で炎症が起きます。それが慢性化すると肌がゆらぐだけでなく、老化を加速させてしまうのです。更年期以降はただでさえ皮膚自体が弱く、シミやたるみが出やすくなっている状態ですから、紫外線対策は必須。するとしないでは、5年後、10年後の肌に差が出ます」

慢性炎症は紫外線だけでなく、外的刺激によっても引き起こされるため、肌に優しい化粧品を選んで使うのも手。

「肌の変化を感じたら、お手入れを見直す時期かもしれません。高機能よりも、できるだけ刺激の少ない化粧品を試してみましょう。肌の生まれ変わり周期に合わせて1ヵ月から1ヵ月半くらい、肌の調子を観察しながら使うといいでしょう」