(写真提供:Photo AC)
厚生労働省が公表する「令和3年度 医療保険に関する基礎資料」によると、1人が生涯にかかる総医療費は約2800万円(自己負担は最大3割)だったそうです。お金の不安がなく、健康なシニアライフを送るにはどうすればよいのでしょうか?今回は<健康のプロ>医師・鎌田實さんと<お金のプロ>経済ジャーナリスト・荻原博子さんによる共著『お金が貯まる健康習慣』から一部を、お二人の対談形式でお届けします。

5キロやせたら寿命が1年延びて、100万円の得?

荻原 鎌田先生はいつ頃から長野にお住まいなのですか?

鎌田 ぼくは東京都杉並区で育ったのですが、医師になってすぐ長野県の諏訪中央病院に赴任しました。以来ずっと長野在住で、地域医療にかかわり続けています。

荻原 私は長野県の出身なんです。先生は東京に生まれて長野で働き、私は長野に生まれて東京で働いている。ちょうど逆ですね。

鎌田 そうですね、偶然です。長野は住みやすくて、いい場所です。ぼくが住んでいる茅野は蓼科という避暑地の近くなんですが、湿度が低くて暮らしやすいですよ。

荻原 うらやましいです。とくにここ数年は夏が暑いし長いし……。長野なら日中どんなに暑くても、朝晩はさわやかで気持ちがいいですよね。東京では、朝5時半なのに30度もあるんですよ! わが家の犬は散歩に行くのを嫌がるんです、犬なのに。毛皮を着ているから、暑いのも仕方がないとは思いますけどね(笑)。