「食べないダイエット」は長続きしない
荻原 おっしゃるとおりです。でも原因はもうひとつあって、体重が増えたことで腰に負担をかけているとも言われました。医者が「まずは5キロやせましょう。それだけで寿命が1年延びますよ」って。
鎌田 正解です。体重が重すぎていいことは何もない。
荻原 やはりそうなんですね。調べてみると、アメリカでは平均寿命より早く亡くなる人の5人に1人は太りすぎだそうです。それで「やせよう!」って決めたんです。
鎌田 それは立派ですね。何歳のとき?
荻原 68歳のときです。実を言えば、50代のときには鍼(はり)と断食で20キロやせた経験があるんです。でも結局、「食べないダイエット」は長続きしないんですよね。それで今回は、「夕食は夜8時までに食べ終えて、翌朝10時までは何も食べない」「食事は野菜中心にして、主食は玄米」「間食はなるべくしない」という3つを実践しました。
鎌田 いいですね。厳しい食事制限をしちゃうと、ストレスもたまるし、生きる楽しみがなくなっちゃうからね。
荻原 そうなんですよ。だから今回は少しゆるめにしてみたんです。それでもちゃんとやせたんです。
鎌田 ぼくも60代後半のときに80キロになって、72キロまで体重を落としたことがあったんです。軽い脊柱管狭窄症があって腰痛にも苦しみました。ぼくの場合、筋肉を鍛えることで改善したし、体重も落ちたんですよ。