すっくと立ちあがった駿河屋

やり取りの最後、吉原を毛嫌いしている旦那衆と話をさせてもらえないかと提案した蔦重。「確かに俺たちは忘八だ。分かってもらうために、話し合って親しみを持ってもらうしかねえんですよ。お願いします」と鶴屋に頼み込みます。

しかし鶴屋は「皆さま、吉原の方々とは同じ座敷にもいたくないってな具合で」とニヤニヤしながら言い放つのでした。

するとここまで黙って聞いていた忘八の面々がなぜか笑みを浮かべます。

すっくと立ちあがり、鶴屋のもとまで進むと「ははっ」と一笑した駿河屋(高橋克実さん)。襟首をつかみ、鶴屋を引きずり始めます。

その様子を見て、手にした酒をくいっと煽る扇屋。さらに止めようとする蔦重を大文字屋がしっかりと抑え、部屋の障子を開けます。