近年のインバウンド需要で、日本の神社を訪れる外国人が増加しています。そのようななか、島根県親善大使・出雲観光大使を務めるヒーリングシンガー・深結(みゅう)さん曰く「最近は、海外のビジネスエリートが日本の神様や神道に興味を持ち、学ばれることも増えてきている」とのこと。そこで今回は、深結さんの著書『ビジネスエリートのための 教養としての日本の神様』から、ビジネスパーソンの教養となりつつある日本の神様や神社に関する知識を一部ご紹介します。
神社の種類
神社には「神宮」「宮」「大社」「神社」といった異なる呼び名があります。これらを「社号」といい、祀られている祭神や神社の格によって定められています。
【神宮】
伊勢神宮の正式名称が「神宮」で、伊勢の皇大(こうたい)神宮(内宮<ないくう>)と豊受(とようけ)大神宮(外宮<げくう>)の総称です。単に「神宮」と呼ぶ場合は伊勢神宮を指します。別格の存在であることがわかります。
ほかに、熱田神宮や鹿島神宮、橿原(かしはら)神宮など、皇室の祖神や歴代天皇、皇室と縁の深い神を祭神とする神社を「**神宮」と呼び、全国に計24社あります。
【宮】
皇族と関係の深い神社で、天皇家の男系子孫を祀る神社や、徳川家康の日光東照宮や菅原道真の天満宮など、歴史的な重要人物を祀る神社にも「宮」が使われています。
【大社】
単に「大社」と呼ぶ場合は出雲大社を指します。やはり別格の存在ということになります。ほかに、伏見稲荷大社や諏訪大社など全国にある神社の総本社や、戦前や江戸時代以前に高い社格を与えられていた神社に「大社」が使われ、全国に計24社あります。
【神社】
一般的な社号であり、神社の総称です。