瀬川の身請けが物語の題材になるも…

安永4年(1775年)、検校は吉原の花の井/五代目瀬川を身請けしました。それにかかった費用は1400両と言われます。現在の金額でいうと1億4000万円ほどでしょうか。

もちろん、当時としてもとんでもない高額でしたので、江戸中で噂になりました。それで多くの戯作者が、この一件を物語の題材として取り上げたわけです。

たとえば安永7年(1778年)、田螺金魚<たにしきんぎょ>は、「契情買虎之巻<けいせいかいとらのまき>」を書きました。伊庭可笑、十返舎一九も作品を世に出しています。

しかし身請けしてからしばらく、検校はある事件で摘発されて幕府から取り調べを受けることに…。

ドラマでも描かれるであろうこの一件、かつて瀬川と慕い合った男として蔦重はどう関わっていくのでしょうか? 今後の展開に注目です。

大河ドラマ「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)〜

【放送予定】2025年1月~

【作】森下佳子

【主演】横浜流星(蔦屋重三郎 役)

【制作統括】藤並英樹 【プロデューサー】石村将太、松田恭典 【演出】大原 拓、深川貴志

【放送予定】[総合]日曜 午後8時00分 / 再放送 翌週土曜 午後1時05分[BS・BSP4K]日曜 午後6時00分 [BSP4K]日曜 午後0時15分