スマホさえ持っていれば、無限に嫉妬し放題

いつでもどこでも誰とでも繋がれるようになってしまった現代。電話、SNS、マッチングアプリ。

夜中にLINEの既読がつかないとすぐ「他の女性と居るのか?」と心配になるし、既読がついても今度は「見たのになぜ返事をくれないのか、他の女性と居るからか?」と思ってしまう。ヤキモキさせられた仕返しに私もLINEを何時間か無視してやろうと意気込むけれど、実際にLINEがくると嬉しすぎて我慢できずに3秒で返してしまう。

どれだけ愛を誓ってくれても「冷めてしまえばそれすら嘘になる」と椎名林檎も歌っている。パッと心変わりしたら、指先一つでマッチングアプリをいつでもダウンロードできる。スマホさえ持っていれば、無限に嫉妬し放題だ。

歴史の教科書を読んで、一夫多妻制の時代に生まれなくて本当によかったと少女時代は思っていたけれど、今の世は別の意味でまた嫉妬地獄だ。

結局、自分が恋人を嫉妬や執着を除いた純粋な愛情で想っているのかどうかは、いつもよくわからない。