わかっちゃいるけどやめられないのが人間

多くの患者さんに幸せになってもらいたいと、クリニックの分院を増やそうと計画中です。夢を実現するためにはまだ何年もかかりますから、健康でいなくてはならない、そう思っています。

健康になる、健康でいるのは何のためなのか、できるだけ具体的にイメージしてみてください、と患者さんによく話しています。

というのもお酒にしろ、甘いものにしろ、体に悪いとわかっちゃいるけどやめられないのが人間。運動したほうが体にいいとわかっているけど、続かないのが人間。体にいい悪いだけでは、実は行動変容にはつながりづらい、そう思いませんか。

そこでモチベーションになるのが、健康になって何をしたいかという目的や目標。できるだけ具体的にイメージすることが、自分の行動を改めることにつながるのです。

 

※本稿は、『名医に聞く健康法』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。

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