信じやすい人
ところが、信じやすい人は、言葉をそのまま信じる。確かめるにしても、1つだけの裏付けで十分だと思う。
初めから信じてかかっているので、そもそも疑問が浮かばない。それどころか、疑うことを悪いこと、信義にもとることと考えている。
疑いたくなる自分を抑えて、なんとか信じようとする。信じるに足る証拠ばかりを見ようとする。
このタイプの人は、ウソが1つ露見しても、まだほかの点は真実であると信じようとする。
たとえば、先ほどのホラを吹く人物が有名女性キャスターと同棲していないことがわかったら、ほとんどの人は、「政府の補佐官で、世界のスター歌手と親友」という点も疑うだろう。だが、このタイプの人は、それについてはまだ信じようとする。
ただし、このタイプの人は、別の信頼している人が別のことを言うと、今度はまたそれを信じる。
だから、別の信頼している人が「政府の補佐官」を名乗る人物はウソをついているに違いないと言えば、今度はそれを信じるようになる。