「今年こそキャンプを」

これまでは割と意思の強い人物を演じることが多くありました。俳優の仕事は、自分の中のいろんな感情を使う。トラウマ的に嫌だなって思っていた感情でも、改めて引き出しを開けて、役として出したときに、「あの時はこう思ったけれど違うかも」と再度向き合うきっかけにもなる。他人を演じていながら、「もしかしたらこういう人生を歩んでいたかもしれない自分」という感覚です。そういう意味では、常に自分と向き合っているので、苦しいときもある。でも、自分を磨くきっかけにもなるし、正解も終わりもない作業をずっとやっているので飽きることもないですね。

今回のように、今まであまり演じたことがないような役をオファーいただくこともありますし、仕事に関しては、あまり自分でいろんなことを決め打ちしないようにしています。いろんな方に「桜井をこの役にしたら面白いんじゃないか」と想像してほしい。

プライベートでは、自然の中で生活するっていうことにすごく興味があります。今までグランピングは経験しましたが、キャンプ道具を買ったところで終わっているので、今年こそキャンプに行きたいですね。