2025年は昭和100年。テレビや雑誌でもさまざまな取り組みが行われています。現在発売中の『旅行読売 5月号』のテーマは「いま、会える昭和。」。特別付録に昭和の横綱34力士の特大ポスターが。昭和の相撲を両親とともに見続けてきたしろぼしさんの感想は…。
雑誌の付録が楽しみだった
小・中学生の頃、雑誌の付録が楽しみだった。最近は、大人が読む雑誌もゴムで留めたり、縛ったりして付録がついている。
先日、付録を見て「すごすぎる!」と感じたのが、「いま、会える昭和。」を特集にした『旅行読売 2025年5月号』(発行・旅行読売出版社)の特別付録『日本相撲協会100周年記念 「昭和の横綱」特大ポスター』だ。
付録は、縦68cm×横103cmの用紙の表裏に、宮城山(第29代)から大乃国(第62代、現在の芝田山親方)までの34人の力士が、化粧廻しに純白の綱を締めて凛々しく立つ写真が掲載されている。テーブルに広げ、その神々しさに柏手を打った。そして、壁に貼ろうとして「いや待てよ」と思った。
私は幼い頃、国技館で初めて大相撲観戦をして、初代の若乃花(第45代)が勝ち、支度部屋に引きあげて行く姿に、「強さの美」を感じて大相撲ファンになった。中学生の時には、土俵の上に力士の人生があることに気づき、70代に突入しても大相撲から人生を学んでいる。このポスターから横綱たちの人生の重みをひしひしと感じ、我が家の汚れた壁に貼るのが、申し訳ない気がしてきた。