他の医者のように押しつけはしたくない

「人生いろいろ」「時代とともに価値観も変わる」「人それぞれいろんな考え方がある」「やってみなくちゃわからない」「失敗したっていい」と柔軟に考えて受け入れられる人は、そうそううつにはならないものです。

世の中、こちらが正しくてあちらが間違っているということはあまりありません。何を根拠にするかによって、正しいかどうかは変わります。

こうして私が主張し続けていることにしても、本当に正しいか正しくないかはわからないものです。

私は医者として、現在考え得る「最高に信じられそうなこと」「患者さんのためになりそうなこと」を常に考えているのであって、これを読んでいる人が信じようと思ったら信じてもらえれば嬉しいと思いますし、いや、ちょっと信じきれないと思うのであれば信じなくてもいいよという心構えでいます。他の医者のように押しつけはしたくないのです。

 

※本稿は、『60歳からの「手抜き」の極意』(河出書房新社)の一部を再編集したものです。


60歳からの「手抜き」の極意』(著:和田秀樹/河出書房新社)

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