ダメだと分かっているけどやってしまう
これらは、多くの場合「ダメだと分かっているけどやってしまう」もので、比較的分かりやすいものですが、本人もダメだと気づかない行動もあります。
(1) 死の不安:何かに没頭したり熱中して悩まないようにする⇒ワーカホリックになる
(2) 孤独の不安:友人やパートナーを探して寂しさを紛らわせる⇒浮気を疑って何度もスマホをチェックする
(3) 責任の不安:他人に決めてもらうことで責任を回避する⇒周囲に同調して自分の意見を言わない
これらの行動の特徴は、不安を消すという意図以外に、本人にとってこれらの行動をとることの正当な理由付け(ウソ、いいわけ)ができる、ということです。
ワーカホリックになる=仕事をしないと家族を養えないから
浮気を疑って何度もスマホをチェックする=疑われるようなことをする相手が悪いから
周囲に同調して自分の意見を言わない=自分の判断に自信がないから
このように、自分の偏見や信じていることを肯定するような証拠を見つけて、自分の行動を正当化したり、自分で自分にウソをつく行為を、「自己欺瞞(じこぎまん)」といいます。